コバチッチに近づく別れ 入団時から続く“大きなズレ”は未だに解決されず

行き先はやはり……

マテオ・コバチッチの運命は着実にサンティアゴ・ベルナベウの出口へと繋がっている。少なくとも『Don Balon』がそのように報じた。

そしてそれは大きなオペレーションの中に組み込まれることになるかもしれない。

今夏、コバチッチが古巣インテルへ復帰する可能性を同メディアが説いている。

Don Balonの報道

=====================

Kovacic ya está buscando casa: la oferta que lo saca del Real Madrid

(マテオ・コバチッチは新たな家を探しており、あるオファーが彼をレアル・マドリードから連れ出す)

2018年の夏、クロアチア人MFはフロレンティーノ・ペレス会長から見捨てられることになる。

そして彼自身もジネディーヌ・ジダンから与えられている役割から完全なる幸福を得てはいない。より長く、より重要なポストを求めており、これが叶うのはペレス会長によって提案されたアイディアを鵜呑みにするしかないのが現状だ。

もちろんコバチッチはその“新たな家”を探す必要など無い。実際のところ、前所属クラブであるインテルが彼を連れ戻す計画を立てている。

レアル・マドリードからの関心が囁かれるマウロ・イカルディと共にチャンピオンズリーグの舞台へ復活することを夢見ているインテルだが、早くも来季の構想にコバチッチを加えているのだ。

2015年にマドリードへやってきて以降、コバチッチは適切な扱いを受けたとは感じていない。クロアチア代表MFとの契約にGoサインを出したのはフロレンティーノだが、ラファ・ベニテスだけでなく、彼の後任であるジネディーヌ・ジダンですら、十分な信頼を寄せているとは言いがたい。

こうなれば、コバチッチが自身のキャリアで最高のクオリティーを発揮していたカルチョの地へ戻りたいと願うのも無理はないだろう。

=====================




考察

これは遅かれ早かれ覚悟していなければならない事態でしょう。

そもそもマテオ・コバチッチという選手はベルナベウに来るやいなや、当時の指揮官ラファ・ベニテスから謎のコメントで迎えられています。

「クラブは素晴らしい守備的MFと契約できたね」

はぁぁぁぁぁッッッッッ!!!!???

ワシのこと!!!??

これは一説にはラファのクラブに対する嫌味とも考えられていました。要するに、“私がクラブに発注した補強と全然違うやんけ”というメッセージです。

ベニテスというのはバレンシア時代はダビド・アルベルダ、リヴァプール時代にもハビエル・マスチェラーノと、中盤に守備だけをやり続ける門番タイプの選手を配置しないと気が済まない性の監督です。

慎重派というか、守備偏重というか。とにかくあまりスペイン人が好まない発想です。

スペイン人の考え方は、中盤の底というゾーンを「ノーマークでパスを出せるエリア」と考えますが、ベニテスのような慎重派はこのエリアに守備のスペシャリストを置きたがる。

想えばあの鬼将軍も……

2006年にファビオ・カペッロがレアル・マドリードに就任した際、4-5-1のフォーメーションでボランチ2枚をエメルソンとマハマドゥ・ディアッラという守備型の選手に任せるという“トンデモ戦術”を敢行しました。

守備はガチガチだが、優良なパスは全く出ない。

これに対してマドリディスタを始め、MARCAや現地メディアは一斉にカペッロを叩きまくったのですが、カペッロから出た言葉というのは、

「エメルソンとディアッラはパスも上手く、攻撃センスも高い選手だ」

はぁぁぁぁぁッッッッッ!!!!???

ワシらのこと!!!??

きっと2人はそう思ったことでしょう。

何が言いたいかというと、ベルナベウでのスタートの時点でコバチッチは不幸なズレと違和感を抱えていたということです。

インテルで10番を背負い、守備をしないことを非難すらされていた彼が、どうして守備的MFをやらされるのか。

器用な選手なので日に日に守備の技術は上がって、最近はスライディングも確実にボールだけを射抜くようになりましたが、果たしてそれがコバチッチの100%の望みでしょうか? という点につきます。

さらにポジション柄、同胞のルカ・モドリッチと何度も比較されていたのにも関わらず、多くのメディアはダニ・セバージョスとのサインを「モドリッチの正統な後釜」と書き立てる。

コバチッチがいつ我慢の糸が切れて退団したとしても、誰も彼を責めることは不可能でしょうね。

今後の様子を見守り、コバチッチがやりたいことをできるような結末に行き着くことを願います。

【筆者の略歴とプロフィール】

2000年より愛し続けるレアル・マドリードへの情熱が高まり、サッカーライターとして複数の国内著名サッカーメディアや大手出版社へ記事を寄稿。ヨーロッパのあらゆるスポーツメディア媒体への取材を通し、常に国内の「他媒体が報じていないニュース」の掲載を心掛ける。

尚、現在は芸能やエンターテイメントの分野にも手を広げ、浮気気味の模様。また、某著名サッカー解説家で赤いチームを愛するアノ雑誌編集者・ジャーナリストから「生意気だ」と電話で説教された過去は大きな黒歴史である。

2002-2003シーズンが大好き!という方は是非、以下のクリック宜しくお願い致します!!