パリは本気! ジダン監督を引き抜くためなら「世界最高額の給与でも支払う」

「何としてでも手に入れる」

これは、ネイマールに対するレアル・マドリードの強い執念でもなければ、昨夏にバルセロナが被ったフランスからの“爆買い”をあらわすフレーズではない。

白い巨人の指揮官ジネディーヌ・ジダンに注がれるパリ・サンジェルマンからの熱意に他ならない。

スペインメディア『El Chiringuito』が23日、レアル・マドリードからジダン監督を引き抜かんとするPSGの強いパッションを伝えています。

El Chiringuitoの報道

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パリ・サンジェルマンは今夏、レアル・マドリードからジネディーヌ・ジダンを招聘すべく、どんな手段であっても躊躇なく講じることになるだろう。

現在、レアル・マドリードにおけるジダンの立場は多くの憶測と妄想を駆り立てている。仮にもリーガ・エスパニョーラにおけるフォームを著しく立て直し、チャンピオンズリーグでは準々決勝へと進出させたにも関わらず、だ。

時を同じくして、パリ・サンジェルマンもまたパルク・デ・プランスの管理者であるウナイ・エメリに満足しておらず、彼らは必要とあらばどれだけの資金を投じてでもジダンの引き抜きを実現させようとしている。

もしもジダンがパリからの甘い誘惑にイエスと答えれば、PSGのナセル・アル・ケライフィオーナーはジダンを「世界で最も高給取りのフットボール指揮官」とする準備がある。

今週初めには、スペイン紙SPORTもPSGのスポンサー陣であるEmir of Qatarが“ジダンの購入”にひと役買うつもりだと報じており、言うまでもなく、潤沢な彼らはその金額や経費を一切問題視することはないのだ。

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考察

いや〜、本当に凄い監督になってしまいましたね、ジダンは。

たまにジダン監督の成功を「豪華なメンバーのおかげ」だと主張する見識者が見受けられますが、今のサッカー界では監督としての実力がどうだとか、実際にどれだけの戦術的な引き出しがあるか、とかはあまり重要ではなくなっていると思います。

仮にジダンが「豪華なメンバーのおかげ」でタイトルコレクターになったのだとしても、逆に“豪華なメンバー”をひとまとめにしてグループとして成熟させることがどれだけ難しいかを、何人かの優秀な戦術家は身をもって痛感しているでしょう。

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2015-16シーズンのチェルシーにおけるジョゼ・モウリーニョもそうでしたし、インテルとレアル・マドリードにおけるラファエル・ベニテスも、2011-12シーズンのチェルシーでのアンドレ・ビラス・ボアスもそうでした。

完璧に練ったホワイトボードの戦術があったとしても、それを実際にフィールドで体現するのは選手であって、監督にできることは選手たちに「自分の戦術通りに働くよう投げかけることだけ」です。

つまり、「この監督に言われたら走らなアカンでこりゃ」とどれだけ思わせることができるか。

それを実現するには強烈なリーダーシップやカリスマ、求心力といったキャラクターが必要になりますが、おそらくジダンやディエゴ・シメオネ、ペップ・グアルディオラというのはこの面において世界で最も秀でた監督だと言えるでしょう。

まぁ、シメオネやペップはモチベーターとしてだけでなく、戦術家としてもかなり抜きん出ているので完璧に近い現代型の指揮官といえますが、ジダンも彼らほどではないにせよ、それに続くものと感じますね。

とりわけBBCを解体して、よりコンパクトな戦術オプションであるダイヤモンド型の4-4-2を敢行したことは大きな手柄だと言えます。

これにより不安定なベイルのコンディションなどによってチームの戦績が左右されることは無くなり、イスコは水を得た魚のようにイマジネーションを発揮しました。

しかし、一方ではクリスティアーノ・ロナウドやカリム・ベンゼマ、ガレス・ベイルといったスターたちのご機嫌を取り、ピッチ上では走らせないといけない。

これができる監督はそう多くないですよ。

PSGが補強すべきは指揮官の人望

今のパリが最も悩んでいるのはウナイ・エメリの“人望の無さ”。

ネイマールとエディンソン・カバーニがPKキッカーの座を奪い合ったとき、エメリは「私は知らん! 本人たち同士で解決させる」と語り、ナイーブな問題から逃げ出しました。

これをパリは問題視しているのでしょう。

「これ、いくらスター選手補強してもエメリを代えないと意味なくね?」

となった時、ジダンに目を向けたのも十分に理解できます。

ジダンならおそらくネイマールとカバーニが揉めたとして、「じゃあ一番上手い俺が蹴るから」と一喝できるかもしれない。

カリスマ性とリーダーシップというのはそういうことでしょう。

想うに、ジョゼ・モウリーニョもその要素がここ数年で大きく欠けてしまい、それが戦績になって現れていると思いますね。

いずれにしてもジダンが市場で人気者になるのは必至であり、マドリーは後任を探す準備を進めないといけません。

もちろんレアル・マドリードが彼を追い出すのか、それともジダンから出て行くのかは分かりませんが。

【筆者の略歴とプロフィール】

2000年より愛し続けるレアル・マドリードへの情熱が高まり、サッカーライターとして複数の国内著名サッカーメディアや大手出版社へ記事を寄稿。ヨーロッパのあらゆるスポーツメディア媒体への取材を通し、常に国内の「他媒体が報じていないニュース」の掲載を心掛ける。

尚、現在は芸能やエンターテイメントの分野にも手を広げ、浮気気味の模様。また、某著名サッカー解説家で赤いチームを愛するアノ雑誌編集者・ジャーナリストから「生意気だ」と電話で説教された過去は大きな黒歴史である。

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